心理士の先輩と実際にテストバッテリーを考える参加型勉強会
■講師紹介
可知叶太(かち かなた)先生
経歴:臨床心理系学院卒業後、医療領域(単科精神科病院、精神科・心療内科クリニック)で約9年間、心理業務に携わる。主に心理検査、心理療法、管理業務。現在は東京の霞が関にある精神科クリニックに従事。臨床心理士。
■勉強会について
現役・臨床心理士の先輩から心理検査とテストバッテリーの実際を学び、架空事例を用いてグループディスカッション(どのようなバッテリーが想定されるか)具体的に考えていく、勉強会初の試みである参加者も「積極的に考えて・参加する」勉強会となります。実践の場が少ない学生の皆さん、モチベーションが下がり気味という方、ぜひご参加ください!
そもそも何故「テストバッテリー」なのか?臨床心理現場で臨床心理士の方々がどのようなニーズに応えるためにテストバッテリーを行っているのでしょうか?
また、学部でも学ぶ機会の多い「心理検査」ですが、『どのような場面で』『どのような方に』『どの心理検査を用いれば良いか』…的確に答えることはできますか?
現在、最も多い心理検査の依頼目的は「発達障害(ASD、ADHD)かどうか知りたい」であるそうです。(※2023年5月10日/講師勤め先調べ)
「発達障害」と聞いて思い浮かぶ心理検査、また、テストバッテリーはどのようなものでしょうか?
心理検査の依頼目的や、検査の利点や限界、テストバッテリーを行う際の留意点、心理検査のフィードバック、そして学生には想像が難しい「テストバッテリーの上手な組み合わせ方」など、現場で活躍する臨床心理士の先輩ならではの、盛りだくさんの内容の勉強会となります。
教科書からは学べないリアルな勉強会となります。
特に、参加者の皆さんが実際にテストバッテリーを組むグループワークの時間は、一人で勉強していては得られない貴重な体験になること間違いなしです。学生心理学勉強会でも初めての試みで、想像するだけでワクワクしますね!
想像してみてください。いざ、臨床心理士・公認心理師!というライセンスを取得し、いざ現場へ!となった場合…教科書に載っていないリアルな現場で、どのように考え判断されますか?
我々の業界には「正しい答え」はありません。「正しい答え」はないものの、精一杯努力を払い、研鑽を積み重ね、マニュアルを読み込み、定められた手順に従って所見を書いたり、知見を得たりなどはしますが、多くの場合『何が本当に患者さんにとって役立つことなのか?』に関しては、限りない研鑽と探索が必要とされてきます。
苦労が絶えない業界ではありますが、色んな方々との交流の中で生まれる知恵や工夫が臨床に活きることもあるかと思います。「働いている者しか知らない」「現場を踏んだ人間しか分からない」とふんぞり返るのではなく、学生の皆さんだからこそ、イメージされる知恵や工夫が何かあれば知りたいと思います。